【ケンブリッジ飛鳥選手】Part.2 「囲みインタビュー前編」

バージョン 2

ケンブリッジ選手の公開トレーニングは、一息ついた後にテレビ各局の囲み取材へと続きます。「日本人初の9秒台で1億円」のオファーが、ドームの安田秀一会長の口から語られたのもこの場。スケールの大きなオファーに、ケンブリッジ選手も報道陣も驚きに包まれます。
「これだけ多くの報道陣の方に囲まれるのは初めてで、緊張しています」というケンブリッジ選手の言葉から、スタートしました。


ケンブリッジ選手
オリンピックの標準記録は最低限の目標だったので、突破できてよかったです。今シーズン3本走ってきて、最初の2レースで、突破できそうな手応えを感じていたので、10.10が出たことに驚きがなかったわけではないですけど、正直突破できたのは嬉しかったです。

-一番の要因は何だと思いますか。

ケンブリッジ選手
ずっとケガをしてきて、去年一年間トレーニングをなかなか継続できていない状態だったんですけど、この冬季練習からは、トレーニングをずっと継続できて、それが結果につながっていると思います。

こうして最新の設備の中で筋力トレーニングに取り組んでらっしゃいましたけれども、どういう意図ではじめられたのでしょうか。

ケンブリッジ選手
最初にウェイトトレーニングを取り入れようと思ったきっかけが、(2014年に)ジャマイカに行った時だったんですけど。ウェイトトレーニングを始めるにあたって知識もなかったので、だれか専門的な知識のある方に教わりたいと考えていたところで、大前(祐介・トラッククラブコーチ)さんと知り合って、ドームアスリートハウスを知って、通い始めました。

-ジャマイカであったこと、というのは具体的にどのようなことだったんでしょうか。

ケンブリッジ選手
最初に行って言われたのが、「身体が全然できていない」ってことでした。どんなメニューもそうで、ウェイトトレーニングはついていくのでいっぱいいっぱいでした。そこでやはり「今のままじゃいけないな」というのを感じて、もう少しパワーが必要だなと感じて、日本に帰ってきてから本格的にトレーニングに取り入れ始めました

-そこから、効果っていうのはものすごくあったんでしょうか。

ケンブリッジ選手
そうですね、2年くらい継続してトレーニングをやっているんですけど、ここにきて継続してきたことが結果につながっているのかな、と思います。

-そして、100mに目を向けると、桐生選手だったり山縣選手というライバルがいますけれども、そのライバルに対してはどういった想いでいますか?

ケンブリッジ選手
全く無いです。最後は自分との戦いなので、周りを意識しすぎずに、自分の走りをしっかりすれば勝てると思うので、頑張りたいと思います。

-もうすぐ日本選手権を迎えますけれども、意気込みというのを聞かせてもらえますか。

ケンブリッジ選手
ここまで来たので、9秒台を出して優勝して、確実に代表権を取りたいなと思っています。

-その先にはリオ五輪本大会が待っていますけど、リオでの目標はありますか。

ケンブリッジ選手
決勝に行くチャンスも、9秒台で走れればゼロではないと思うので、日本選手権でまずは9秒台を出して、リオでも予選準決決勝としっかりラウンドを重ねて、結果を残せればいいなと思っています。

安田会長
ちょっと一般的すぎますよね?もうちょっとなんか、「決勝残ってサンバ踊ります」くらいさ。
ケンブリッジ選手
サンバですか(笑)それじゃあ、レゲエダンス踊ります!
安田会長
レゲエね(笑)、いいじゃんいいじゃん。(報道陣に)一応頑張って言っているから、彼が面白そうなこと言ったら、ちょっと「ハハハ」とかリアクションしていただけると!

-(会場笑)

安田会長
メディアの皆さんが育てる選手ですから。もう一回やろうか。
ケンブリッジ選手
もう一回ですか(笑)。
安田会長
がんばれがんばれ。大丈夫だ。

-それでは、リオ本大会に向けて(笑)。

ケンブリッジ選手
そうですね、ラウンドを重ねて、決勝まで行きたいと思います。決勝行ったら、レゲエダンス踊ります!

-(会場笑)

ケンブリッジ選手
勘弁してください(笑)。

-さきほどジャマイカのトレーニングの話がありましたけれども、他のジャマイカの選手はどんなトレーニングをされていて、どのように感じたかを改めて教えてください。

ケンブリッジ選手
一番感じたのは、練習中の集中力ですかね。本メニューに入った時の集中力はすごくて、そのへんは日本とは違うなと思いました。

-施設も充実していたんですか。

ケンブリッジ選手
いろんな施設が整っていて、トレーニングするには最高の環境が整っているなと感じました。

-将来的にはどういった選手になりたいと考えていますか。

ケンブリッジ選手
将来的には、100mでも200mでも世界のトップ選手と戦えるような選手になって、東京オリンピックでも2種目で世界としっかり勝負できる選手になっていたいなと思います。

-東日本で10.10を出したことで、さらに意識が高まった部分はあったりするんですか。

ケンブリッジ選手
記録を出す前よりはモチベーションも高くなりましたし、もっと結果を出したいという気持ちが、今まで以上に強くなりました。
 -9秒台に突入するため、残り0.1秒を埋めるためには何が必要か教えてもらえますか。
安田会長
9秒台出したら1億円出すから。
ケンブリッジ選手
本当ですか!?
安田会長
もともとそういうことで始めてるんだから。
ケンブリッジ選手
それじゃあ、1億円のために頑張ります。
-(会場笑)9秒台を具体的に意識し始めたのはいつころからですか。
ケンブリッジ選手
9秒台を具体的に意識し始めたのは、去年くらいからですけど、なかなか結果もついてこなくて、それが今シーズンに入って、走りの感覚もレースを走るたびに良くなってきているので、9秒台は今の状態でトレーニングを続けて調子を維持していけば、出るかな、と思っています。
-具体的にはこの大会、というのはありますか。
ケンブリッジ選手
去年の織田記念くらいからですかね。桐生(祥秀・東洋大)選手に勝って手応えを感じたというのはありました。その後はうまくシーズンを、過ごすことができなかったんですけど、今はいい状態で来ているので、去年よりも今年のほうが手応えを感じています。
-0.1秒を縮めるためにはなにが必要でしょうか。
ケンブリッジ選手
足りないものですか、なんですかね。(少し考えて)
安田会長
ないんじゃない?時間じゃない?時間の問題だと思うよ。
ケンブリッジ選手
そんなふうに考えています(笑)。
-(会場笑)
安田会長
いま、具体的にないってことは、延長線上でやっていけば。
ケンブリッジ選手
そうですね。
桐生選手やライバルたちが今週末(取材日は6月3日)の布施スプリントに出場されますが、注目されていますか。
ケンブリッジ選手
どんな結果が出るのか、すごい楽しみです。それくらいです。
-静観していると。
ケンブリッジ選手
はい。
-テレビの取材は以上になります。ありがとうございました。

安田会長から提案された「日本選手初の9秒台で1億円贈呈」という驚愕の企画。これまでの陸上界では考えられない、ケタ違いの報奨です。100回目を迎える日本選手権を前にした現在も、この権利は継続中。大一番での達成に期待がかかります。
新聞・雑誌各メディアによる囲み取材後編は、後日アップ予定です。




SNSでのシェアはこちらから

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です