【ケンブリッジ飛鳥選手】Part.3 「囲みインタビュー後編」

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テレビ各局の囲み取材の後、雑誌・新聞など活字媒体の囲み取材が始まりました。引き続き多くの記者の方に囲まれながら、ケンブリッジ選手への質問は続きます。引き続き、安田会長も会見に参加。明るい雰囲気で会見は続きます。


-今現在、足りない部分というのは。

ケンブリッジ選手
やっぱり下半身からハムにかけてのお尻周りが、あまり強い方ではないので、すごい意識してトレーニングしています。
-お尻周りからハムにかけてあまり強くない、というのはなにかトレーニング中に他の選手と比較して感じたりするのでしょうか。
ケンブリッジ選手
トレーニング中に感じることが多いですね。やっていて、他のトレーニングに比べて一番物足りなさを感じているので、自分の中でですね。
-見た目で、ジャマイカのウサイン・ボルト選手などと比較するといかがですか。
ケンブリッジ選手
やっぱりお尻の筋肉がすごい発達していてすごいな、とは思います。
-ジャマイカにトレーニングで行った時に、「細い」と言われたことは、今だったらどう言われると思いますか?
ケンブリッジ選手
当時よりは言われないかなと(笑)。行った当時は、到着したその日の朝に言われたので。初日の練習ですでに、「身体ができてないな」って言われたんで。
-あのころに比べたらだいぶ…
ケンブリッジ選手
だいぶ成長したので、今行ったらもうちょっと、「おっ」とは思ってもらえるかもしれないですね。
-ジャマイカの施設は、ここほどは充実していないかもしれないですけど、どんな感じですか?
ケンブリッジ選手
設備的には同じくらいの施設が整っているんですけど、一般の方も来られていて、そこに混じって一緒にウェイトトレーニングをやっていました。グラウンドとウェイト場が別々の場所にあって。
-ヨハン・ブレイク選手も一緒に練習したんですか?
ケンブリッジ選手
毎日じゃないですけど、何度か後ろについてっていう形で。
-彼のすごいところというのは、その時思ったことはありますか。
ケンブリッジ選手
やっぱり、パワーとかキレですかね。生で観ていて、いろんな動きが勉強になったなと思っていて。すごい特別なことをやっているってわけではなかったんですけど、当たり前のことを当たり前のように高いレベルでこなしていて、結構衝撃的でした。
 -動きの中でひとつくらい、ここがすごいなというのを挙げるとすると。
ケンブリッジ選手
動きって言われると難しいんですけど、ほとんど全てですね。9秒台の選手と間近で練習することも初めてだったので、ほとんど全てが、あたりまえですけど、レベルが違うなと思いましたね。
-1億円の話が出ましたけど、初めて聞いたのはいつですか。
ケンブリッジ選手
たぶん今だと思います(笑)。初めて聞きましたね。モチベーションが100倍位になりました。
-何に使いましょうかね?
ケンブリッジ選手
車がほしいですね。新しく出た、ジャガーのSUVがほしくて。1億円有れば、だいぶお釣りが返ってくるので(笑)。まず免許取らなきゃならないんですけど。今、取っている途中なんです。仮免までは来ているんですけど。
-身体が鍛えられた今と以前とだと、例えば足の捌き方とか変わったところはありますか?安定してきたところとか。
ケンブリッジ選手
そうですね、安定してきたところはありますね。上半身と下半身の動きがすごいかみ合ってきていて、一歩一歩の推進力が上がっているなと思いますね。それが今シーズンの一番のポイントですかね。すごい動きが咬み合ってきている。
-特にスタートから30mの加速と、その後とだと、この辺で違うのなというのはありますか。
ケンブリッジ選手
いちばん変わったのは、この前の東日本実業団の時がそうなんですけど、スタートからの流れは少しずつ良くなっているなっていう実感は本当にありまして。ただ、織田記念のときはあまりうまくいかなかったり、まだまだムラがあるので、どれだけ精度を高めていけるかだなと思っています。
-ドームに入る前までは、どういったトレーニングをされていたんですか。
ケンブリッジ選手
ウェイトトレーニングはあんまりやっていなかったですね。本格的に始めたのはここに入ってからなので。最初は正しいフォームだったりとかからはじめて、最初のころはそんなに重さを上げたりとかっていうのは無くて、フォーム作りから、基礎的なところから入りました。
-ただ、日本だと、ウェイトすると体が重くなってしまう、と考えがあると思うんですけど、ケンブリッジ選手もそういうのはあったんですか。
ケンブリッジ選手
昔はありましたね。それこそ高校生の時なんかはウェイトやってなかったですし。向こう(ジャマイカ)に行って、実際にトレーニングやって、そういう思いはなくなりましたね。向こうの選手とまったく同じ筋力をつけるかは別として、それに近いパワーは身につけないと戦えないなとは感じたので。
-身体はもっと大きくしていきたい感じですか。
ケンブリッジ選手
そうですね、もう少し大きくしていこうかなと思っています。
-ウェイトトレーニングに出会ってから、記録が伸びているというパフォーマンス面での変化はありますが、身体的な変化を一番感じているのはどこですか。
ケンブリッジ選手
まず、ウェイトを始めた頃から5kgくらい体重が増えたということですね。あと、ここ半年くらいで体の中身もだいぶ変わってきて、体脂肪が2%下がって、今4%くらいで。で、筋量が2kgくらい増えて脂肪が1kgくらい減っているので、身体的にはいちばんいい状態なのかなと思っています。
-体脂肪は予想外だったと。
ケンブリッジ選手
はい、予想外でした。いつも6%くらいなんですけど、先週かな、測ったら4.4%で。びっくりしました。
-嬉しいものですか。
ケンブリッジ選手
はい、嬉しいですね、「おう!」って思いました。なにかすごい特別なことをしたっていうわけでなかったですけど。ここにきて、継続してきたことの効果が出たのかなって思いました。
-それがタイムに出ているっていうことですか。
ケンブリッジ選手
出ていると思います。
-服のサイズとか変わって買い換えたりとかありますか。
ケンブリッジ選手
ウェイト始めた当時は、若干上がりました。今はそんなに変わらないですね。締まってはいますけど、そんなに大きくなったっていうイメージはないです。
-顔がとっても小さいですけど、何等身か測ったことはありますか。
ケンブリッジ選手
ないですね(笑)。何等身ですかね、7くらいですか。
-もっとありそうですが。
ケンブリッジ選手
10くらいですかね(笑)。
-9秒台という言葉も先ほど出ていましたけど、そういうことを言えるようになったのもトレーニングの成果が出て、自信が増してきている部分があるのでしょうか。
ケンブリッジ選手
そうですね、効果がではじめて結果もついてきたので、9秒台をちゃんと目標にできる自信はついてきましたね。
-街を歩いているとモデルにスカウトされることはありますか。
ケンブリッジ選手
いや、そんなに。されたことはありますけど。そんなに無いですね。高校生くらいですかね。最近は全然無いです。
-なんてスカウトされるんですか。
ケンブリッジ選手
「モデルとかやってみない?」って言われるんですけど、いやいいです、って(笑)。あまり興味がなかったので。渋谷とか原宿とかだったと思います。
-安田会長はそうやってアピールしないといけないと言っていて、ブレイク選手はポーズを取るじゃないですか。ケンブリッジ選手はなにか考えていますか。
ケンブリッジ選手
考え始めました。ただ、そういうのはもともと得意な方じゃないので(笑)あの、がんばってそういう練習もしていこうかなと思います。
-今のところ候補は
ケンブリッジ選手
今のところ無いんですよ。オリジナリティあるものを(やりたい)。それとまったく踊れないんです(笑)。勢いで言っちゃいました。まあなんとかなるかなって。
-誰かのマネよりは、自分なりのオリジナルを、と?
ケンブリッジ選手
そうですね、そっちのほうがいいかなっていうふうに思っています。ちゃんと9秒台出さないと、そんなことやっていても、なんか、っていうのはありますよね。そういうことは結果の次にちょっとずつ考えればいいかなと思っています。
-ちなみに、手動で測ったりとかは。
ケンブリッジ選手
そうですね、沖縄の合宿でも何度か9秒台では走っているので。まあ手動ですけど。ブロックからのスタートで。

安田会長
なあ、今の陸上界は、だれも取材受けてくれないんだって。コーチが守っちゃって、だれも取材もさせてくれないんだって。ケンブリッジ飛鳥は、レース直前でも、何でも答えますよと。日本でやる試合でそれくらいじゃなかったら、オリンピック一本走って終わりですよ。帰る通路でお疲れ様でしたって言って、10.3とか4でした、すいませんでした、また来年頑張ります、なんてそんなの面白く無いでしょ?そんなことしてもしょうがないです。彼はちゃんとプロとしてやっていかなきゃならない。最終的には。そのためには、メディアの皆さんの前でもちゃんと対応して、カール・ルイスみたいにラップも歌って。
ケンブリッジ選手
カール・ルイス、歌ってたんですか!?
安田会長
歌ってたよ。
ケンブリッジ選手
練習することが多くなっちゃいました(笑)。
安田会長
今の陸上界って閉鎖的で、次の試合だってお客さん何人来るかわからないですよ。これだけレベルが高くて、みなさん注目しているのに。だったらちゃんとショーアップして、2万人3万人あつめて、優勝したら1,000万円出したらどれだけ盛り上がりますか、という話ですよ。1,000万円もらえるとしたら、彼より速いやつが出てきちゃうかもしれない。だから、こういうこともしっかり対応して、心のゆとりをもって試合に出るというね。それがオリンピックに出て、大舞台で結果を残す、成果を出すことに繋がる。って昨日言ってたよな。
ケンブリッジ選手
(笑)
安田会長
ちょっと緊張しているんでね(笑)。
ケンブリッジ選手
あれくらいしゃべれるようにならないといけないですね(笑)

ケンブリッジ選手がウェイトに取り組み始めた経緯から、安田会長の豪快な提言まで、バラエティ豊かなメッセージが飛び交いました。日本陸上界の常識を超えていく視点で、語られているという印象を持ちました。

次回はいよいよケンブリッジ選手の個別インタビュー。この一年の成長の要因を分析いただきます。「考え中」というゴール後のパフォーマンスも、候補のポーズがフライングで飛び出します。




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