【ケンブリッジ飛鳥選手】Part.4「独自インタビュー-覚醒の秘訣-」

バージョン 3

囲み取材に続いて、ケンブリッジ選手のrundmark.net独自インタビューをお送りします。一冬超えて、大きく成長した背景を中心にお聞きしました。多くのメディア対応を受けてらしたこともあり、今回はショートバージョンでのお届け。囲みインタビューでは「考え中」と話していたゴール後のパフォーマンス案も、サービスでちょっとだけ見せてくれました。


 

-昨年までも、リレーでは桐生(祥秀・東洋大)選手や山縣(亮太・セイコーホールディングス)選手と互角以上の走りをしていたと思います。それが今期100mの記録としても現れた、これまでとの違いは何によるものなんでしょうか。

ケンブリッジ選手
やっぱり100mでは、スタートの部分をぼくは苦手にしていて、前半からうまくトップスピードにつなげることが課題になっていたんです。今回のレースは自分の中でもすごくうまくいったのかな、と思っています。

前半部分は、この冬季に課題として取り組まれてきたんでしょうか。

ケンブリッジ選手
そうですね、ずっと課題にしていて。走りの中で、無駄な力を使ってしまうことが多かったので、去年のレースに比べると、動きがスムーズに、滑らかになってきたのかなと思っていますね。

-無駄な力、というお話がありました。去年までのレースと見比べると、今年は非常にリラックスして、上半身の力が抜けたようなフォームだという印象です。どういった要因で実現できているのでしょうか。

ケンブリッジ選手
上体に力が入るクセっていうのはずっとあったんです。この冬の練習は、400mだったり、長い距離のメニューを取り入れました。400mはしっかりリラックスしないと最後まで走れないので、そういうトレーニングを取り入れてやってきたのが、今回の結果に現れていると思います。

-腕振りについても若干変わったかなと。以前より腕振りの位置が少し下がっているかと感じました。

ケンブリッジ選手
走りの中でもすごい無駄な部分が多かったんです。重心の位置をちょっと下げて走れるっていうことを課題にして、ずっとこの冬季の間トレーニングを積んできたので、それがいい方向に向かっていると思います。

-東日本の200mでも最後までブレること無く、フィニッシュされていたと思いました。レース中のメンタルの違いというのもあるのでしょうか。

ケンブリッジ選手
去年までに比べると、レースにすごく集中できるようになっていると思います。どうやったら自分が集中できるかっていうのが、わかってきたと思います。

-逆に変わっていないのは、後半型である点で、ケンブリッジ選手の大きな魅力だと思います。前半が強くなったのか、それとも後半のスピード持久力がさらに高まったのか、好記録の要因はどちらにあると考えてらっしゃいますか。

ケンブリッジ選手
自分の中では課題だった前半からの流れが、うまくできるようになったのが大きいのかなと思います。後半トップスピードを維持できるようになったことももちろんありますけども。ずっと苦手にしていた分、そっちに目が行きがちなのかもしれないですけど、今回のレースは、そういう部分がうまくいったのかなと。

-今日はフィジカル面を酷使するトレーニングを拝見しました。走りのトレーニングについては、前半からスピードに乗れるようにどのように変えてきたんでしょうか。

ケンブリッジ選手
まず、接地の部分です。自分から強く地面を叩いてしまうクセがあったんですけど、そこをいかに軽く力を抜いた状態で走れるかっていうことを課題にしてやっていましたね。

-去年までと違っている点として、ケガを克服してらっしゃるんじゃないかと想像しています。特に、太もものケガに以前は苦しんでらしたかと思いますが、現在はどのように身体をマネジメントしてらっしゃるんですか。

ケンブリッジ選手
ずっとハムのケガに悩んでいたんですけど、去年9月のインカレ以降に走らない時間を作って、最初は全く走らず、リハビリ的なトレーニングをずっとやってきました。今も続けています。ケアに対する意識は去年一昨年よりはすごい高くなっていると思いますね。今までちょっと、身体の手入れという点では甘かったのかなと思うので。ケガが少なくなった要因はトレーニングも大きいですけど、そうしたトレーニング以外の意識も大きいのかなと思います。

-もちろんこれまでもケアに意識は十分持ってらしたと思います。それでもなお、もう一段意識を上げられたというのは、どういったことに取り組まれたんですか。

ケンブリッジ選手
練習後のケアもそうなんですけど、自宅でできるケアの道具を購入して。ここに来てリカバリーもあるんですけど、それ以外にも、自分でできるケアをやるようになりました。

-陸上のことを考えている時間は、格段に増えているんでしょうね。

ケンブリッジ選手
常に、なにをするにしても、食事もそうですけど、すべて陸上につながると思って普段行動しています。

-身体自体も強くなっていると。

ケンブリッジ選手
はい。

-強くなっているというのは負荷に耐えられるようになった、ですとか、いままで抑えていたトレーニングができるようになった、ですとか、どういった点で感じられますか。

ケンブリッジ選手
筋力が上がりましたね。重いものを上げられるようになったのもそうなんですけど、スピードを維持できるようになったので。全体的に、ウェイトトレーニングをやるようになってから、レベルが上がっているなと感じています。

-それでも、なお、ご自身としてはレベルアップする部分としては、どのあたりに感じてらっしゃいますか。

ケンブリッジ選手
今はもう、とりあえず日本選手権・オリンピックまでは特別何かを改善しようというのはなくて、今までやってきたのを継続してやっていれば、結果もついてくるかなと思っています。

-東日本の10.10について、ご自身も納得されてらっしゃるかと思うんですが、あえて、なにか課題をあげるとすればどのあたりにありますか。

ケンブリッジ選手
(少し考えて)あのレースに関しては、ここ最近では満足のいくレースでした。そうですね、後半もう少しリラックスして、回転数を上げていければよかったかなと思うんですけど、若干最後20mくらいは自分の中で間延びしてしまった感じがあったので。そこが改善できるかなと思います。

-200mに関して、日本選手権にはエントリーされていません。

ケンブリッジ選手
エントリーできなかったです(笑)。

-期限内に、参加資格記録を出せなかったということですね。東日本が最後のトライアルだったと。


 

-気の早い話ですが、ナショナルチームでリレーを走るとなった場合、フル代表では初めてになります。イメージされている走順はありますか。

ケンブリッジ選手
やっぱり、自分は直線の走り・後半の走りっていうのがすごい持ち味だと思っているので、2走・4走を走れればいいなと思っています。

-これまでも、東京高校・日大時代と2走・4走を走られてらっしゃいますよね。直線は得意だなと

ケンブリッジ選手
そうですね。

-日本選手権での目標タイムを教えてもらえますか。

ケンブリッジ選手
日本選手権では9秒台を出したいなと思います。自分の中で気持ち的にも身体的にも勢いがある状態で、この勢いに乗って、9秒台を出して、確実にリオの代表権を取れれば良いなと思っています。

-日本選手権へのお気持ちは、ドキドキなのか、ワクワクなのか、どれに近いでしょうか。

ケンブリッジ選手
速い選手がたくさんいて、そこで勝つことに意味があると思うので、緊張というのは全く無くて、ワクワク、楽しみって言うことが圧倒的に大きいですね。

-今年たくさんの好記録が生まれていますけども、ライバルたちが勢揃いした中で勝ちたいと。

ケンブリッジ選手
そうですね。

-そこに向けてのワクワク感というのが、強いと。

ケンブリッジ選手
タイムもそうですけど、勝ちにこだわりたいと思います。

-そろそろ時間ですね。最後の質問ということで。決めポーズとしてダブポーズ、というのがあるとお聞きしました。そちらを見せていただく、というのは可能ですか(笑)。

ケンブリッジ選手
あんまり練習出来ていないんですが、大丈夫ですか(笑)
広報ご担当
彼のポーズというよりは、世の中的に流行っているポーズなんです。NFLとかNBAとか、特に海外で。

-勉強不足でした。ケンブリッジ選手も今後こちらのポーズをやっていくと(笑)。

広報ご担当
(9秒台を)達成した際には、ということで(笑)。
ケンブリッジ選手
ダブポーズはちょっとあたためておいてもいいですか(笑)。記録が出たときにということで。

-「今はまだダブポーズを封印されてらっしゃるケンブリッジ選手」、ということで一枚よろしいですか。ちょっとやりたそうにしている感じで、あ、こういう感じなんですね。

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-ちなみに、フルでやるとどんな感じなんですか。

ケンブリッジ選手
フルでやると、こんな感じで!(フルバージョンはここでは秘密です!)
広報ご担当
だんだんうまくなってきた(笑)。

-日本選手権、またその先のリオでもダブポーズが見られることを楽しみにしています。ありがとうございました!

ケンブリッジ選手
ありがとうございました。

囲み取材後の個別インタビューは、各社希望制で行われました。しかし、フタを開けると多くのメディアが参加。個別取材だけで約3時間、ケンブリッジ選手は対応されていました。公開トレーニング、囲み取材、個別取材と、メディア対応のハードさが垣間見られました。安田会長は「これくらいのメディア対応ができなくて、どうしてオリンピック本番で何万もの観衆が見つめる中で、ベストパフォーマンスが発揮できるだろうか」とおっしゃられていました。この日の公開トレーニングは、プロモーションだけでなく、さらなる成長にもつなげる狙いもあると推察されます。速さだけでなく、大舞台で強さを発揮すること。日本人選手の課題とされがちなテーマに、ケンブリッジ選手は独自路線で挑んでいきます。

公開トレーニングのレポートは以上になります。が、広報ご担当の方のご配慮があり、後日改めて個別取材を設定いただきました!過去のレース動画振返りや、オフの姿などをお届けします。どうぞお楽しみに。




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