【山縣亮太選手】インタビュー Part.4 -off the track-

バージョン 2 – バージョン 4
トラックを離れた場面に迫るoff the track。山縣選手のオフに迫ります。趣味についてお聴きしているうちに、話題は次第に、自身の「テンション」や「性分」にまで及んでいきます。
日本選手権のみならず、その先の展望までを語っていただきました。

-ここではトラックを離れたオフについて、お聞きします。山縣選手がトラックを離れたオフの場面で、もっとも時間を使ってらっしゃるのは、どんなことでしょうか。
山縣選手
あまり胸を張って言えることはないんですけど、意識的に取り組んでいることとして、これまで全く本を読んでこなかったんですけど、読むようになりました。あとは歩いていますね。
先日twitterでも長時間歩いていることをアップされていましたね。
山縣選手
そうですね、歩くとやはりいいことがたくさんあるなと思っていまして。

-気持ちの切り替えという点なんでしょうか。
山縣選手
考え事をするには一人で、黙々と作業をするのがいちばんだと思っていまして。やっぱり歩きながら、身体を動かして確認して、「明日の練習はこういう意識を取り入れてみよう、200mではこういうペース配分で行ってみよう、あのときはこうだったから、こういうイメージを取り入れてみよう」とか、競技に関することをひたすら考えながら、歩いていますね。
-競技の延長線上にあるんですね。読まれている本というのは。
山縣選手
結局これも競技につながっちゃうんですけど、やっぱりある道を極めた人の本とかすごい興味があって。最近ずっと読んでいたのが、棋士の本で。あとぼく、林修先生が好きで。あの人の本とか、YouTubeで映像観たりとかしますね。
-陸上以外で取り組まれていることではいかがでしょうか。
山縣選手
料理は好きです。割合で言うと、外食と半々くらいで。
ご自身の身体のマネジメントの一環として作られているんですか。
山縣選手
いや、普通に作るのがただ好きなだけで。今日は肉を多く使おうとか、そういうのは考えますけど、ついでくらいの意識です。
-得意料理を教えていただけますか。
山縣選手
得意料理ですか(笑)。魚が好きなんで、魚を使った料理はよく作ります。アジを三枚におろして、身をたたいてハンバーグみたいにして食べたり。
-大学時代からでしょうか。
山縣選手
大学は寮だったので、引退して一人暮らしを始めてから、そこから自分で料理をする機会が増えていきました。
-音楽はいかがでしょうか。
山縣選手
音楽は、有名な曲しか聴かないですね。
-最近ですと。
山縣選手
最近だと…、いない、いないですね(笑)。話題についていけなくて、だめですね。
-レース前に音楽を聴かれる選手が多いと思いますけど、山縣選手はいかがですか。
山縣選手
好きな音楽が無いので、聴いてもあまりテンションが上がらないんです。
-レース前にテンションを上げるために聴く、という選手もいますが、山縣選手もテンションは上げにかかるんですか。
山縣選手
いや、無いですね。今日はなんかスタートがうまくいかないな、とか、そういうこともレース前に口にしたりしますし。
-ファッションについては。
山縣選手
シンプル・イズ・ベストです。ネイビーか、黒か、白か。時期的なものもあるかもしれないですけど、この前買ったパンツも、紺と白です。
-あまり派手なものは好まれないんですね。
山縣選手
そうですね。うまくセンスある人がコーディネートできればいいですけど、ぼくはあまり自分がセンスあるとは思っていないので、無難に攻めるタイプです(笑)。
-逆に、ユニフォームはNIKEということもあって。
山縣選手
NIKEは派手な色味が多いですよね。
-日本代表のユニフォームも目立つカラーリングです。
山縣選手
サンライズですね。最初は衝撃的だったんですけど、今はもう目が慣れてきて、ぼくは持っていないんですけど、袖を通してみたいなと思います。
-ご自身のユニフォームは、以前はランシャツ・ランパンが多かったですが、現在はフィットするタイプかと思います。
山縣選手
そうですね、やっぱり身体が大きくなって、ちょっと見せたい、っていうのはありますね(笑)。ただ、ランシャツ・ランパンは確かに着なくなりましたね、練習もずっとスパッツなので、その延長線上でレースに出ることが多くなりました。

-日本選手権への展望について、何度も聞かれてらっしゃるかと思いますが…。現在の調子はいかがですか。
山縣選手
ちょっと疲れていますけど、それを抜いていけば。
-ここまで計画通りに。
山縣選手
そうですね、日本選手権までの一週間前まではしっかりやって、前の一週間で抜く、っていうのは計画通りです。
-シーズン当初から好調です。維持する難しさはありますか。
山縣選手
維持する、と考えたことはないですね。身体が疲れていれば記録は出ないですし、フレッシュな状態で走りのイメージが明確であれば記録は出ます。一週間あれば、疲れは抜けるわけですよ。一週間あればコンディショニングできる、と僕は思っていて、そこにあまり難しさを感じたことはないです。
-日本選手権にピークを持ってくる、というより、毎試合毎試合合わせていけるんですね。
山縣選手
そうですね、その都度試合の反省はした上で、次の試合はこう取り組もうと考えていきます。僕の場合はインターハイで固くなったのもそうなんですけど、この大会のためにっていう長い時間をかけて調整すると、精神的にはプレッシャーになる。それが嫌ですね。だから、短く短く、修正を加えていって、どんどん調子を良くしていくのが、今の僕に合ったスタイルかと思います。
-今年の100mは史上最高レベルかと思います。ここまでのライバルの好記録は、意識する部分はありますか。
山縣選手
やっぱり負けたくないなと、この前の桐生(祥秀・東洋大)選手の10.01なんかを見ても思います。でも、自己ベストを出すのが先というか。人の記録を気にして自分の記録が伸びるならいくらでもするんですけど、そういうわけじゃないので。今の自分の課題に取り組む、ということがあった上で、ライバルの動向は気にしている感じです。
-現在のお気持ちは、ワクワクかドキドキか、どんな気持ちが近いでしょうか。
山縣選手
ワクワクしてますけど、こういう性格だから自分でもしょうがないと思うんですけど、不安ですね。とにかく不安です。
-「不安」という言葉、多くの人が想像する意味合いとは違そうですね
山縣選手
そこには自分自身、期待があるからこその不安、だと思うんですけど。前向きな不安だとは思っているので。
-ある意味、普段通りの山縣選手のメンタル状態ということが言えそうでしょうか。
山縣選手
そうですね。
-日本選手権でのテーマ、目標について教えて下さい。
山縣選手
布勢で良いレースができて、いい感触を掴んでいるところです。あのレースが100点では無いので、布勢よりも良いレースをして自己ベストを出すこと。会場の雰囲気が良くて、良いライバルがいて、そういったものを存分に活かしながら、9秒台を出せたらと思います。
-今年実現したい目標を、教えていただけますか。
山縣選手
オリンピックで決勝行きたいですね。今のレベルで言うと、9秒台が必要になってきますけど、そこら辺を出したいですね、オリンピックの舞台で。
-最後の質問ですが、競技生活を通して到達されたいと考えているテーマは何でしょうか
山縣選手
いや、無いですね。例えば、9秒7が出たとして、引退だとはならないので、その先の6台であるかもしれないですし、そういう話になってくると思います。でも、メダルは獲りたいですね。オリンピックで。とりあえずなんでも良いです。個人でもリレーでも。
-今年はリレーでもチャンスが大きそうですね。
山縣選手
リレーのチャンスはぼく一人ががんばってもしょうがないですし、リレーに関しては他のメンバーも全員が頑張っていくものですこういうチャンスがある以上はしっかり活かしていきたいですね。

山縣選手は一言一言、じっくり言葉を選ばれて語られます。「ぼくの話、記事にしにくいんですよ(笑)。」とおっしゃっていましたが、実際には山縣選手の個性が浮かび上がってくる内容となりました。また、非常に気遣いをされる山縣選手。インタビュー外の場面でも、インタビュアーに対して雑談含めていろいろと話しかけられ、お話しやすい空気を作っていただきました。
4年前を超えた姿で再び挑む世界の舞台。トライアルである日本選手権直前のインタビューに応じていただき、ありがとうございました。
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